新年のご挨拶
令和7年の新しい年を迎え、謹んで新春のお慶びを申し上げます。
平素は、当協会の事業活動に対し格別のご支援・ご協力を賜り、深く感謝申し上げます。
さて、昨年を振り返りますと、能登半島地震や豪雨など自然災害による甚大な被害が発生いたしました。能登半島は9月下旬に発生した豪雨により、地震に続く『二重被災』に見舞われ地震の被害が依然として残る中、新たに土砂災害が発生し、寒い冬を迎えた今もなお復旧、復興は道半ばでございます。地震そして水害、土砂災害の発生により被害に遭われた方々におかれましては、心よりお見舞い申し上げます。
建設業を取り巻く環境は、公共建設投資の下げ止まりや設計労務単価の引上げ等により、全体として改善傾向にありましたが、未だ続く円安や世界各地における安全保障環境の悪化等に起因する資機材価格の高騰の影響を大きく受けたほか、気候変動の影響により近年頻発化、激甚化している豪雨や台風等の災害が、全国各地で発生し、河川の氾濫等の甚大な被害をもたらした1年となりました。
このような状況の中、地域建設業は、人々が豊かで持続可能な生活を営むために必要な社会生活基盤づくりの中心的な役割と、災害時の対応など人々の安全・安心を守る「地域の守り手」としての役割を果たしていかなくてはなりません。これらの社会的使命を担う地域建設業は、健全で持続可能な経営を続ける必要があり、そのためには、安定的・持続的な事業量を確保できるよう、社会資本整備の着実な推進を、引き続き関係機関へ訴えていかなくてはならないと考えております。
当協会におきましては、昨年9月に町田市発注工事において前払金支払い限度額の上限撤廃が認められました。これは東京都62市区町村の中で5番目の決定でございました。これにより地元企業は大型案件受注における資金面での問題を解決する事ができました。
本年も会員企業の皆様と一体となり、地域建設業発展のため全力で取り組む所存でございますので、皆様の一層のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
結びに、皆様方の益々のご多幸とご健勝を祈念し、また当協会が様々な環境の変化に対応し、地域建設業が大きく飛躍することを願いまして、新年の挨拶とさせていただきます。
一般社団法人 町田市建設業協会
会長 佐々木 信幸